可動棚のDIY計画~棚板について~

DIY

可動棚のDIY計画の記事では、ほとんど自分に言い聞かせる目的で可動棚DIYの費用や注意点等について書いてみました。今回はDIYの醍醐味といいますか、プロの劣化版を作るのではなく、自分なりのこだわりを詰め込んだ可動棚にするためのお話です。お察しの通り可動棚で個性を出せるとこは棚板くらいですね。

棚板の購入方法

ホームセンターかインターネットでの購入するのが一般的だと思いますが、ホームセンターでは購入できる木材の種類は大抵インターネットと比べ少なくなります。SPF材、サーモウッド、杉、ヒノキ、パイン材等がメインでしょうか。僕はいろいろな木材を実際に見て、触って決めたいと思ったので、インターネットでサンプルを取り寄せてみました。今回は藤井ハウス産業のネットショップを利用させて頂きました。

木材、集成材の製造加工販売 階段、カウンター、造作部材、フリー板のことなら藤井ハウス産業へ (fujiihouse.co.jp)

集成材or無垢材

集成材は小さな板を接着剤で張り合わせて作る木材です。つなぎ合わせて作成するため、木を無駄なく使えるため無垢材と比べ安いです。また、品質が一定で反りや変形が出にくいこともメリットです。

一方、無垢材は木からそのまま切りだして作る木材です。集成材のような大量生産はできず1本の木から限られた数の木材しか作れませんので、価格は高くなります。無垢材でしか出せない味わいというものがあります。ただ、集成材と比べ品質のばらつきがでやすく、反りや変形に注意した方がよいかもしれません。

接着剤を使っていることが集成材のデメリットに挙げられることもあるようですが、一枚板の見た目をとるかどうかの問題だと思います。僕は集成材で十分に満足できるというか、反りとか変形に悩まされたくないので棚板で使うなら集成材の方がいいです。

棚板のための集成材サンプル取り寄せ

今回は”サンプル13樹種詰め合わせ”というものを注文させて頂きました。税込み2750円+送料でした。

注文して2~3日すると縦17㎝×横24㎝×高さ16.5㎝の段ボールに入れられたサンプルが佐川急便で届きました。

集成材の比較

ゴム、メルクシパイン、米栂(ベイツガ)、赤松(アカマツ)、タモ、ナラ、桧(ヒノキ)、杉(スギ)、ハードメープル、ブナ、カバ桜、竹・白、竹・茶の13種類です。

見た目

13種類の見た目は上の写真の通りです。背景になっているテーブルはウォールナットです。竹の集成材の存在は初めて知りましたが、細く薄い断片を貼り合わせているので断面は上記の最後の写真のようになっています。他の集成材は竹材と比べると横幅も厚みもある木材が横並びに貼り合わせて作られています。見た目は好み次第だと思いますが、個人的にはカバ桜とかナラ、ブナ、ゴムなんかはいいかな。竹は質感もいいけど、雰囲気をうまく合わせられるかが心配になります。

重さと硬さ

上写真(メルクシパイン、桧、杉、米栂、赤松)の木材は軽くて柔らかいです。手に取ると棚板としてちょっと心もとない軽さで、ちょっとぶつけるだけで凹みます。柔らかいので加工は楽かもしれません。他は重み、硬さがあり、しっかりした棚板になりそうです。意外だったのが竹の集成材がとても重量感があって硬かったことですね。竹は成長も早いので、今後もっと活躍する場面が増えるかもしれませんね。繊維がきれいに縦に走っていて、ビス等で割れやすい点は注意が必要だそうです。

手触りなんかは加工次第なところもあるので、今回は割愛します。暇なときにヤスリをかけてみて比べてみようかと思います。

匂い

さすがに桧の香りはいいですね。ただ、初日の衝撃に比べると、日に日に香りが弱まっています。実際に香りがよわっ待っていることに加え、慣れもあるようです。表面を削ると香りが復活するようですが、棚板を日常的に削ったりはしませんね。

タモ材は独特のにおいがあります。鼻を近づかなければ気になることはありませんが、まあ、臭いです。

ナラ材は心地のよい甘い香りがします。これも鼻を近づけて気づく程度の香りではあります。良質な北海道産のナラ材は国産ウイスキーの熟成樽にも利用されるようです。

他はまあ木の香りがするなってぐらいの印象に留まりました。

値段とおおざっぱな特徴まとめ

樹種単価(円)特徴
ゴム3529重い、硬い
メルクシパイン3529軽い、柔らかい
米栂(ベイツガ)3850軽い、柔らかい
赤松(アカマツ)3850軽い、柔らかい
タモ5881重い、硬い、臭い
ナラ6416重い、硬い、甘い匂い
桧(ヒノキ)・無節5346軽い、柔らかい、最初はいい匂い
杉(スギ)・無節4812軽い、柔らかい
ハードメープル10692重い、硬い
ブナ8019重い、硬い
カバ桜5881重い、硬い
竹(白・茶)8554重い、硬い

単価は幅900㎜奥行450㎜厚さ20㎜での見積もりです。ゴム材とハードメープルで約3倍の価格差があります。ゴム材は安くてバランスのよい木材ですね。元々は天然ゴムを採取するための木で、役目を終えて木材となるエコな素材のようです。ただ、耐朽性が低いようです。つまり、腐りやすいので水回り等では使わない方がいいかもしれません。適切な塗装をすれば欠点を十分カバーできる気もします。僕の場合は可動棚が10か所もあるので、節約する箇所と、こだわる箇所で樹種を変えてみようかと思います。

まとめ

節約だけがDIYの目的ではないですよね。自分の好みのものを、自らの手で作り上げる。こだわりをみせてなんぼです。まあ、安く作れるに越したことはないですね。現時点ではゴム材をメインにして、目立ちやすいところをナラ材とかブナ材を棚板にしてみようかと目論んでいます。まだ時間があるので、他の選択肢も模索してみます。

関連項目

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