一条工務店との出会い、そして別れ

 家づくり計画が始まる前より、何となしに一条工務店に憧れていました。ある金曜日の夜、「再来年には長男も小学校入学だね」と夫婦の話しが始まり、その晩のうちに「よし家を建てようじゃないか」と計画は無計画に始まりました。幸い土曜日は休みだったので朝から一条工務店の住宅展示場に電話をし、同日中に展示場を訪れました。高断熱、高気密、トリプルガラス、熱交換換気システム、床暖房、太陽光パネル、蓄電池、ハイドロテクトタイルetc(詳しくは一条工務店のホームページや有名ブログな等を見て下さい)。

「家は性能。」こだわりの家づくりなら一条工務店|住宅メーカー(ハウスメーカー) (ichijo.co.jp)

※私は一条工務店で家を建てようとしたことがあるだけで、一条工務店とそれ以上の関りはありません。

 正直、説明を受けた時に十分な理解はなく、とにかくすごいなぁとワクワクした覚えがあります。一条工務店を知るためのタブレットを渡され、毎晩にやけながら見ていました。アイ・スマートはさすがに巷に増えすぎたので、グランセゾンで建てるつもりでいました。工場見学にも行きました。担当の営業さんのフットワークは軽く、土地探しにも協力的でした。繋がりのある不動産会社から、希望する地域の土地をいくつも紹介して頂きました。いくつかに候補が絞られると、その土地にあった間取りプランと見積もりを頂きました。「この土地はいいと思います」「業者も興味を示してみるみたいなので早めに購入申込書を出した方がいいです」と言われるがまま、土地の見学直後に道端で購入申込書を記入しました。今になって振り替えると土地購入、住宅購入に関して、あまりにも知識がなく、マイホームハイに陥って突っ走っていました。無計画に動き出してからここまで1ヶ月未満。大きな契約の前に何とか我に返り、家族内で話しあった結果、最終的に本契約直前で話しはストップし、一条工務店とも契約に至りませんでした。請負契約だけでも先にと言われたのですが、土地も決まらない中で選択肢を狭める理由もなかったので断りました。

 その後、なかなか思うような土地が見つからず、次に飛びついた土地が条件付き土地であったため一条工務店との関わりはそこで途絶えてしまいました。今でも一条工務店で家を建てるのはアリだと思っています。ただ、僕らが比較的温暖な地域に住んでいるためオーバースペックだと感じたこと、坪単価が高めで土地の購入や家の広さに回す資金が減ってしまうことから、再度僕らの第一選択となることはありませんでした。性能を考えればコストパフォーマンスはとてもよいと思うのですが、過剰な性能に資金を費やし、他の面で制限が出るのはもったいないと感じてしまったのです。あとは、デザインや間取りの自由度の低さあたりも、多少ネックかもしれません。とても寒い地域で家を建てるのであれば、僕なら一条工務店で家を建てます。ただ、住む地域やライフスタイルなどで求める性能や優先順位が変わってきます。 

 僕らの家づくり第一ステージは、心地よい高揚感から我に返り、まずは家造りについてしっかりと学ぼうと漸く地に足が付いたところで終わりました。このあたりから、住宅に関するブログや書籍を読み漁り、家造りへの理解が深まり、沼にはまっていくこととなりました。 

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