地域の大手ビルダー② ~もやもやの蓄積~

地域大手ビルダーでの週末の話し合いが始まりました。きれいに区画整理された約10区画程の条件付き土地です。小学校からも近く、子育てには最適の環境でした。でも間取り、設備と話が進むなかで、もやもやが募り、円満な決裂に向かっていくのです。

もやもやポイント、その1、建ぺい率の低さ

まず、ネックになったのは建ぺい率の低さでした。30%とシビアな数字でした。僕らの希望を詰め込んでいくと、1階に機能が集中するため1階部分の面積を抑えるのが結構難しくなりました。シューズクローク、パントリー、ランドリールーム、ファミリークローゼット、和室。欲張りですね。でも、建ぺい率30%の壁は話し合いを繰り返す中で間取りをなんとか、こうとか工夫して解決できました。理想と現実のすり合わせ。間取りのパズルは、割と何とかなります。ただ、記事を書くのに約1年振りに当時の間取りをみてみると、修正の余地が多分にあるなと感じました。間取りとにらめっこを続けることで、素人ながらに熟練してきたというのもあります。でも、それだけではありません。

もやもやポイント、その2,家の形の制限

せっかく、注文住宅を建てるので遊び心のある家に憧れました。オーソドックスな立方体ではなく、L字やコの字型の家なんてかっこいいなと思っていました。でも、住宅というのはシンプルな箱型の方が耐震性がよく、相談していたビルダーはL字型やコの字型の家にすることを嫌いました。でも耐震性の説明は建前かもしれません。複雑な形にすることで、住宅の外周長さは長くなり、外壁、基礎等のコストが増えることを避けていたのかもしれません。このあたりは、なんだかもやもやしながら、こんなものなのかな~と。無難な家になっていくことに、半ば諦め、受け入れつつありました。ただ、次が決定打となってしまいます。

もやもやポイント、その3,自由はお金でしか買えない、自由のない自由設計

家の形、間取りは、もやもやしつつも収まるところに収まりました。ここから、住宅の設備や外観の調整に進んでいきます。キッチンなどを決めにショールームにも行きました。でも、外観を決めるところで絶句してしまいます。「外観はこちらの種類から選べます」と、示されたのは数パターンの決められたデザイン。屋根の色、形、外壁の種類がパターンとなっていて、その中から選ぶことを促されました?えっと自由設計ですよね。なんでもやれますっていってませんでしたっけ。夫婦で動揺しつつ、このデザインパターンだと、建売と大差がないから塗りにできるのか聞いてみました。「完全にオプションになるんで、塗りの費用に加えて設計費用も別に掛かります」。軒の長さや屋根の勾配。「それも完全にオプションですね。結構、追加費用が掛かりますけどできなくはないです」。・・・・。だいたい、こんなやりとりだったと思います。

もやもやの暗雲が立ち込めて来ました。なんか流れがよくないぞっと感じていましたが、これが決定的なものとなっていきます。

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